ロンドン監獄マップ 監獄 2012年02月24日 川成洋/石原孝哉「ロンドン歴史物語」丸善ライブラリー 平成6年この書籍より詳しくまとめ。サザークSouthwarkWikipedia サザークロンドン橋南、17世紀から19世紀までは監獄銀座状態だった。マーシャルシー監獄 Marshalsea prisonキングスベンチ監獄 King's Bench Prisonホースマンガー・レイン刑務所 Horsemonger Lane Gaolクリンク監獄 Clink prisonフリート監獄 Fleet prisonニューゲート監獄 Newgate Prisonタイバーンの絞首台 Tyburnロンドン塔Tower of Londonマーシャルシー監獄 Marshalsea prison地図より大きな地図で 監獄地図 を表示Wikipedia マーシャルシー監獄*現在獄舎はない。現在のマーメイドコートのあたりにあった大規模監獄。*経済犯、債務停滞者が中心収容された人物:ワット・タイラー(?〜?)ワット・タイラーの乱で投獄(1381年)トーマス・マロリイ(?〜1471)「アーサー王の死」の作者」ベン・ジョンソン(1573〜1637)作家。チャップマン、マーストンとの共著でのスコットランド人風刺によって投獄。耳と鼻をそがれる刑を宣告されたが、侍従サフォークの取りなしで救われた。ジョン・ダン(1572〜1631)詩人。クリストファー・ブルック(?〜?)ジョン・ダンの知人の詩人。ダンが親に内緒で結婚したのを見て見ぬふりしたとして投獄。チャールズ・ディケンズの父親(?〜?)幼少のディケンズは靴墨工場で働きながら週一回父親と面会していた。キングスベンチ監獄 King's Bench Prison地図より大きな地図で 監獄地図 を表示*スコーヴルロードに沿って存在。*1842にQueen's Prisonと改名され、のちSouthwark Convict Prisonとなるが現在何と呼ばれているのかよくわからない(調べてない)*債務停滞者中心収容された人物:トバイアス・モレット(1721〜1771)「サーランスロットグリーヴス」の作者クリストファー・スマート(1722〜1771)作家。ホースマンガー・レイン刑務所 Horsemonger Lane Gaolより大きな地図で 監獄地図 を表示Wikipedia ホースマンガー・レイン刑務所*債務停滞者、犯罪者、凶悪犯など収容された人物:リー・ハント(1784〜1859)詩人、随筆家、急進的新聞「イグザミナー」の編集者。*ハントは「ときの摂政殿下」(コメント:えーと、だれだ?わからないのでそのまま引用)をこきおろして罰金と2年の実刑判決。イグザミナーの編集は獄中でも続けた。*ハントに合うために、チャールズ・ラム、トーマス・ムーア、バイロンなど文壇の有名人がひっきりなしに面会に来る。*獄中でバイロンとともに評論誌「ザ・リベラル」創刊。処刑された人物:殺人犯フレデリック・マニング夫妻(死体を床に埋めるなど)*チャールズ・ディケンズがマニング夫妻の処刑にて、”庶民が死刑をご楽として楽しんでいる、見世物になっている”という趣旨の記事を「ザ・タイムズ」に投稿クリンク監獄 Clink prisonより大きな地図で 監獄地図 を表示Wikipedia クリンク監獄*売春認可地区ウィンチェスターハウスとその周辺が起源であると、書籍には書いてある。Wikipediaでは音?が起源のようなことを書いてある。*英語で「ブタ箱入り」=「in the Clink」というらしい。収容された人物:べン・ジョンソン、ジョージ・チャップマン、ジョン・マーストン、トーマス・デッカー、リー・ハント、クリストファー・スマートなどコメント:常連さんがいますねフリート監獄 Fleet prisonより大きな地図で 監獄地図 を表示テムズ川を超えてホーボンに行くとしか書かれてないので詳細な位置不明。Wikipedia フリート監獄収容された人物:サリー伯(?〜?)ソネット形式の発明、ブランクヴァース(無韻律)の発明ヘンリー・ハワード(?〜?)謀反剤トーマスナッシュ(?〜?)「犬の島」作者ジョン・クレランド(?〜?)債務不払い*1774年、ジョン・ハワードの視察。*不潔、風紀の乱れ。男女は同じ牢獄に入れられて男囚とセックス。妊娠している間は刑の執行を免れ、恩赦で釈放される可能性があった。デフォー「モル・フランダース」詳しく描写。*一般人はフリート監獄を結婚式場として利用。入獄中の牧師・獄内礼拝堂によって安く結婚できた。*のちに入獄牧師は、様々な場所に出かけて行って結婚を担当した。「フリート結婚」は階層を問わず人気であった。ニューゲート監獄 Newgate Prisonより大きな地図で 監獄地図 を表示Wikipedia(英) ニューゲート監獄Wikipedia(日) ニューゲート監獄タイバーンの絞首台より大きな地図で 監獄地図 を表示Wikipedia(英) タイバーン川 TyburnWikipedia(日) タイバーン川*タイバーンの小川は、現在地下を流れている。絞首台についてWikipedia 絞首台収容された人物:(凶悪犯)ジョナサン・ワイルド、ジャック・シェパード(文人)デフォー、リチャード・サヴェジ*英語版ウィキペディアが詳しい。書籍から有名なところだけ抜粋。*タイバーン刑場は18世紀まで使用された。以降はニューゲート監獄か、ホースマンガー刑務所にて行われた。ロンドン塔 Tower of LondonWikipedia(日) ロンドン塔*国事犯の収容。*場所も、世界遺産だから省略する。・監獄のようす*不潔、飢餓、看守による暴力、残虐行為*16世紀の監獄は地獄の沙汰も金次第の状況で、カネさえあれば自由にできた。*食事の自由*看守つきで外出する自由。看守へ4ペンスを支払うと、夜中に外出する自由・監獄への寄付食料雑貨商リチャード・ヘイルなど多くの金持ちが囚人に遺産を残した。※生没不明は、不明ではなく調べてない人です。参考サイト:キングスベンチ監獄、フリート監獄の入り口あたりが描かれている絵画が掲載されています。http://spitalfieldslife.com/2012/02/11/the-microcosm-of-london-ii/マーシャルシー監獄の現在の周辺画像が乗っています。http://mini-post-uk.blogspot.com/2011/09/blog-post_20.html PR