イギリス新聞史(2)14〜17世紀 イギリス新聞史 2012年02月19日 イギリス新聞史(1)以下の書籍よりまとめイギリス新聞史 磯部佑一郎著 ジャパンタイムズ 1984---イギリス以外は年号のあとにかっこで国名を記載14世紀末(ドイツ)*ヨーロッパ初、手記による報道紙発行される。それらは「ツァイツング Zeitung」=新しい出来事と呼ばれた。1436年(ドイツ)*グーテンベルグJohannes Gensfileisch Zum Gutenberg(1400-1469)グーテンベルグが回転式印刷機を発明。ちなみにグーテンベルクはマインツMainz生まれた。1476年*ウィリアム・カックストンWilliam Caxton(1422-1491)が回転式印刷機をイギリスに紹介する。*この当時より新聞紙および記者のことは「ザ・プレス」と呼ばれるようになった。1558年 エリザベス一世即位*16世紀、ロンドンはすでにニュースの中心であった(セント・ポール寺院内ポールス・ウォークなど)。しかし、新聞などのメディアが未発達だったので、貴族たちはインテリジェンサー(Intelligenser)と呼ばれるエージェントを私的に雇い、最新の出来事をニュースレター(News letter)を書かせ送付させていた。1616年 30年戦争*ジョージ・ベスラーGeorge Veselerが「ニュースで商売」を始める。戦争の経過を「ニューズシート」にまとめ、オランダのアムステルダムで印刷した。英字版をイギリスに運び大衆に売り分けた。イングリッシュ・コラントEnglish Corantoコメント:English Corantoと書いてあるが、ジョージの新聞の名前なのか、メモが汚くて分からない。たぶんそうだ。1625年 マーキュリアス・ブリタニカスの創刊*紙面サイズは縦7インチ(17.78)×横5インチ(12.7)×24ページ定価は1グロート(4ペンス)発行者は書籍商ナサニエル・バターNathaniel Butter(Wikipedia)*マリーン・マーキュリー1642年 テムズ川に銃を持って現れた人魚*キュリアス・デメトリカス グリニッチ海岸に銃とクシを持って現れた人魚コメント:この部分のメモがナゾだ…。1632年 星法院が出版を弾圧星室裁判所(Wikipedia)1641年 ピューリタン革命勃発1641年 星法院が廃止される。*報道の自由が戻る。1642年 言論弾圧の反動?新聞の広告化1649年 ピューリタン革命収束1649年 チャールズ一世が処刑される。*オリバー・クロムウェルOliver Cromwellが言論弾圧を開始。*詩人、ジョン・ミルトンがクロムウェルの言論弾圧に抵抗。*マーキュリアス・ブリタニカスの記者マーチャモント・ネーダムMarchamont Nedhamがマーキュリアス・ポリティカスとパブリックインテリジェンサーを牛耳る。1651年チャールズ二世の王政復古*革命反対派のスコットランドがチャールズ二世を呼び戻してスクーンで正式戴冠1658年 クロムウェル死去、チャールズ二世入城、王政復古1662年 印刷出版認可法The Licensing Actの発布(チャールズ二世)コメント:Web上で拾ったシラバスでこの辺の流れを書いてました。1665年 ペスト大流行*ペストの情報は特別に認可された。*認可紙「オックスフォード・ガゼット」(のちにロンドン・ガゼットに改名)週2回発行。告布など政府の御用紙となる。44ページの構成。1688年 名誉革命*ジェームズ二世追放、ウィリアム三世即位(ジェームズ二世の甥にあたる)1695年 印刷出版認可法の撤廃=報道規制の撤廃(ウィリアム三世)*社会的ニュース、市井の出来事などを報道できるようになる。コメント:日本でいう三面記事が解禁されたってことか…。*代表的な記者ダニエル・デフォーDaniel Depoe(1660年ロンドン生)ロビンソン・クルーソーの作者。ウィークリー・レビュー紙Weekly Rview(1704年)の記者として、私見をとりさった純粋なニュースを取り扱った。後世、彼のジャーナリズムの姿勢を「ザ・タイムズ」が高く評価。ジョナサン・スウィフトJonathan Swiftジョゼフ・アデソンJoseph Addeson 「スペクテータ紙The Spectator」リチャード・スティールRichardSteal 「ザ・タトラー紙The Tatler」コメント:次回へ続く。私がイギリス史自体に無知なため、歴史の流れを補足していったところ17世紀だけでかなりの量になってしまった。 PR
イギリス新聞史(1) イギリス新聞史 2012年02月19日 ブログにまとめておくと、あとからググりやすいのだ…。以下の書籍よりまとめイギリス新聞史 磯部佑一郎著 ジャパンタイムズ 1984---イギリスの新聞は2種類に大別される。(1)高級紙(QualityNewspapers)…政治経済など堅い記事のみ構成されで発行部数が少ない(2)大衆紙(PopularNewspapers)…労働者階級を対象として柔らかめの話題を取り入れ発行部数が多いコメント:日本では高級・大衆の二区分ではなく全国紙、地方紙、ブロック紙、スポーツ紙、専門紙など規模や発行頻度などの区分。イギリスの高級紙が日経新聞など専門紙で大衆紙は普通の日刊の全国紙〜スポーツ紙みたいな感覚でいいんだろうか?(1)の例(日刊)ザ・デイリー・テレグラフ TheDaily Telegraph /LordHartwellザ・タイムズ The Times/Times Newspapers Ltd.ザ・ガーディアン The Guardian/The Guardian and Mandhester Evening Newsファイナンシャルタイムス Financial Times/Financial Times LTd.(日曜)ザ・オブザーバー TheObserver/George Outrm and Co.サンデー・テレグラフ Sanday Telegraph/Load Hartwellサンデー・タイムス Sanday Times/Times Newspapers Ltd.(2)の例(日刊)デイリー・エキスプレス Daily Express/Express Newsparers Ltd.デイリー・メイル Daily Mail/Asscociated Newspapers Groupデイリー・ミラー Daily Mirror/Mirror Group Newspapers Ltd.デイリー・スター Daily Star/ExpressNewspapers Ltd.モーニング・スター Morning Star/Morning Star Cooperative society Ltd.(日曜)サンデー・ミラー Sanday Mirror/Mirror Group Newspaper Ltd.ニュース・オブ・ザ・ワールドNews of The World/News Group(Murdch)Newspapers Ltd.サンデー・ピープル Sanday People/Mirror Group Newspaper Ltd.サンデー・エキスプレス Sanday Express/Express Newspapers Ltd.(夕刊)ザ・スタンダード The Standard/Evening Standerd Co.Ltd※スラッシュの後ろは発行元次回へ続く
19世紀と尻ふき事情20120217 歴史・風俗 2012年02月17日 中国でトイレットペーパーが発明されたのがおよそ5世紀。アメリカでトイレットペーパーが始めて商品化されたのが1871年。イギリスで商品化されたのは1879年。1400年くらいの間、人類は各自思い思いの方法で尻を拭いていたのか。。。富んだ人は紙、羊毛などで尻を拭き貧しい人々は小石、指、拭かないetcその他、砂(砂漠)、綱、ビデ。古代ローマでは海綿を使った形跡、古代ギリシャではデフォルトでは拭かず、よほどの時は指か小石だったそうな。日本の尻拭きは12世紀では、庶民が木片など。餓鬼草子で描かれてた気がする。イギリスで、トイレットペーパーが商品化される直前は何を使っていたのだろう。トイレ用に特化してない紙か、布とかな気がする。新聞社では不要紙を据え付けていただろうな。ストーリーを1855年前後で考えているので、トイレットペーパー商品化直前の彼らは何で尻拭きしていたか気になって調べてみた。---http://crd.ndl.go.jp/GENERAL/servlet/detail.reference?id=1000075217埼玉県立久喜図書館 (2110009)管理番号(Control number)埼久-2010-045
単発前装長身銃2012-02-16 武器防具 2012年02月16日 単発前装長身銃はストーリーと関係が無い(どちらかと言うと後発リボルバーを調べようと思っていた)が、着火のタイプなどいろいろややこしいのでちょっと調べた。19世紀マスケット銃(欧)。着火方式はフリントロック、ホイールロックなど様々ジェザイル銃(中東)。着火方式はフリントロック、ホイールロックなど様々ジェザイルの威力は前者と変わらない。「緋色の研究」で帰国したワトソン君が「アフガンでジェザイル銃で撃たれた」と語っている。フリントロック フリント(火打石)がこすれて着火して、自動的に火蓋が開いた火皿に突っ込まれる。火蓋も自動的にバネによって閉じるのがミソっぽい。Wikipediaフリントロックホイールロックの着火方法は調べてないが、ホイールが回るのが不確かで他の着火法に比べて少し信頼性に劣る?ホイール自体が高価。火縄銃(日本)も同期的存在だが日本はなぜかフリントロックやホイールロックを採用せず、マッチロック(火縄)に固執する。着火時にぶれのあるフリントロックよりも精度が高いのが特徴だそう。火縄は最初から着火した状態になっている。(煙草の火のような状態)銃口から火薬と弾丸を詰め、長い棒で詰め固め、火蓋の内部に薬効を詰める。火蓋を開いた状態で火縄に火をつけて、獲物を狙う。引き金をひくと火縄が火蓋に突っ込まれて火薬に着火し、玉が出る。Wikipediaマッチロック名古屋城鉄砲隊(火縄銃の放ち方)-------------「歴史、形、用法、威力 武器」編ダイヤグラムグループ 訳田島優、北村考一 初版1982年12月20日