イギリス新聞史(4)19世紀 イギリス新聞史 2012年02月19日 イギリス新聞史(3)18世紀19世紀の新聞の規格朝刊サイズ:縦42.5インチ×横18.75インチ 全紙、2ツ折。ページ構成:全4ページ。第1ページと第4ページが広告となっているのが通常。第2ページ、第3ページが4段になっており、見出しは最小限につけられた。内容:議会審議の概要、外国ニュース(外信)、情報、司法界、実業界、有名人ゴシップ・社会に生起する諸問題などの雑録、警句、新しい劇などの批評、投書、主要な読み物など。特筆:三回紙、日曜紙などが誕生する。コメント:「一面を飾る」とかいう言葉はなかったんだろうな。記事の種類は多岐にわたっている。1775年 アメリカ独立戦争開始1783年 アメリカ独立承認(アメリカ独立戦争終了)*当時の内閣はトーリー内閣。ウィリアム・ピットWilliam Pittが1783年に24歳で内閣を組織。コメント:若いな。。。*バーミンガム、シェフィールドなど工業の成長コメント:シェフィールドは鉄鋼業が盛んだったが、今は町ごとかなり廃れているらしい。*イングランドの人口は18生起初頭には500万人程度だったが、19世紀半ば(1840年)には1400万人に達した。コメント:思ったより人口少ないな1785年 ジョン・ウォルターJohn Walterがザ・タイムズ紙の前身「ザ・デイリー・ユニバーサル・レジスターThe Daily Universal Register」創刊。*1月1日。ロンドンのブラックフライヤーズプリンティングハウスクエアの印刷工場を本拠地として。ウォルター1〜3世についての論文をWebで拾った。1788年(アメリカ)合衆国憲法が発足1789年(アメリカ)ワシントン大統領就任1789年〜99年(フランス)フランス革命1803年〜15年(フランス)ナポレオン戦争*その他、同時期アイルランド内紛など。1812年 ジョン・ウォルター(一世)死去(11月16日)1814年(ドイツ)蒸気動力に拠る印刷機を発明。*印刷刷工、ケーニヒKoenigとバウアーBauerによる。1814年 ザ・タイムズ紙が創刊。*ウォルター二世が、ザ・タイムズ紙に1時間に1000部を刷れる蒸気動力を導入。コメント:現在の最新輪転は1時間に2万部ぐらい刷れる。(確か…確認必要)*11月28日に印刷機導入。翌、29日の紙面で、「タイムズ」は毎時1000枚を刷ると発表した。1816年 ロンドン総人口100万人達成。*ロンドン人口のうち文字が分からない児童は20万人。*イングランド全体の2〜15歳の児童350万人のうち、1839年に文字が読めなかったのは150万人。1840年 識字率の高まり。*産業人口のほとんどが文字を読むに事欠かぬほど教育が振興した。*当時の労働者階級はビヤホールや酒場で新聞雑誌を読みあさっていた。*ウィリアム・コベットWilliamCobbettが週刊紙「ポリティカル・レジスターPoliticalRegister」を創刊。コベットは農家出身で軍務に付いたり、図書販売人も行なっていた。彼の新聞は農家や工場労働者などを擁護した内容。そのため印刷税を払わずパンフとして刊行したが、結局弾圧の対象となってしまった。社会的には(印刷税の撤廃に関し)大きな影響を与えた。1841年 ウォルター二世死去(5月7日、56歳)*事業はウォルター三世が引き継ぎ。1844年 電気通信機の発明によりニュース速報の技術が躍進。1848年 輪転印刷機が「ザ・タイムズ」に導入される。*輪転は初めて両面刷を可能にした。当時の輪転は毎日1万部の印刷が可能。*リンカーン大統領のコメント:ザ・タイムズは世界において最も強力な存在である」1851年 イングランド国内の新聞総数 563紙。1855年 印刷紙税撤廃*今まで対抗者なく横暴だったタイムズ。印刷税撤廃を機に、徐々に人々がタイムズ離れを起す。1855年 大衆紙「デイリー・テレグラフ」誕生。*定価は1ペニー1858年 「ザ・タイムズ」が創設当初のロイター通信社の通信を採用1861年 「ザ・タイムズ」は従来の12ページ建ての構成を24ページ建てに変更。1863年 プリンス・オブ・ウェールズの結婚*これによりタイムズは11万2000部を売上げた。平均発行部数7万部を記録した。1867年 イングランド国内の新聞総数 2304紙に達する。*淘汰されるが、日刊紙は逆に部数を伸ばす。1870年 タイムズ、少し落ち目になるも不動の地位を確保1888年 「アンサーズAnswers」がノースクリフ卿によって創刊される。*アルフレッド・ハームワースによる漫画雑誌の整備1896年 本格大衆紙「デイリー・メイル」がハームワースによって創刊。*ハームワースは聡明な若手記者を集めた。1903年 女性向けの「デイリー・ミラー」紙がハームワースによって創刊。*24ページに広告がたっぷりはいっており、上流階級のゴシップを中心とした記事構成。参考サイト:明治の新聞(12)~番外編:イギリスの新聞コメント:メモはここまで。20世紀は余裕があったら調べます。 PR