19世紀イースト・ロンドンのスリ 歴史・風俗 2012年03月03日 この書籍から安保則夫「明石ライブラリー81 イギリス労働者の貧困と救済ーー救貧法と工場法」2005年10月20日初版268ページ7歳の子供が盗みで稼げる額週あたり10シリング6ペンスまっとうな労働で稼げるのは盗人の半額以下・マッチ製造工場盗人と同じ10シリング6ペンスを稼ぐためには、マッチならば週56グロス=8064個のマッチを作らねばならない。1日あたりなら1296個。箱を乾かす燃料、糊、糸は労働者の自腹。(1グロス=12ダース=144個)・ズボン縫製業1日あたり1シリング労働時間17時間。朝5時から夜10時。食事なし。・オーバーコート縫製業警察官のオーバーコート。歩合制で1あたり着2シリング10ペンス。1着仕上げるのには2日かかる。労働者たち・夫が盲目で自分も右手が手が不自由であるのにマッチ製造工場で朝晩働いている女性・老夫婦・酒のためではなく子供の服を質に入れる母親※1倫理観まっとうな労働では犯罪者の半分も稼げない状況ではあったが、正しい労働で賃金を得ているもののほうが圧倒的に多かった。コメント:※1酒(ジン)のために実子を救貧院から釣れだして身ぐるみを剥いで死体をベスナルグリーンの溝に遺棄した母親もいました。 PR